日本は北米とアジアの中継点
前回、アイスランドとフィンランドを取り上げて、それぞれが北米とアジアとの中継点になっていることを紹介しました。
が、中継点としてこの上なく身近な国があります。それは日本です。北米からアジアのルート上に位置します。しかも特に、北米と東南アジアはかなり離れているので、どこかで乗り継ぎが必要になることも多いのです。
逆にアジアとヨーロッパのルートではそのような地理的な利点はありません。ヨーロッパからだと、だいたいどこも似たような距離であり、その中でも日本はアジアの端に位置しているため、乗り継ぎとしては有利な位置ではありません。
アジア域内の乗り継ぎに関しても、アジアの端であるという位置がネックになります。
これが、日系航空会社が羽田にヨーロッパ便を優先して移動させていたことの背景にあります。北米から飛んできた客を成田でアジア便に載せ替える需要(もしくはその逆)があるのに対し、ヨーロッパ便にはその需要が薄く、国内の需要を優先させられるためです。
ちなみに、今やANAの成田発のヨーロッパ便はデュッセルドルフ(ドイツ)とブリュッセルの2路線2便しかありません。対する羽田発は5路線6便。
羽田の割り当てが少なかったJALでさえ、成田発はフランクフルト、ヘルシンキ、モスクワの3路線3便で、羽田発がロンドン・パリの2路線3便という状況。
なお、中にはかなりの長距離をノンストップで飛べる飛行機もあり、シンガポールとニューヨークを18時間ノンストップで結ぶ飛行機もあるようです。
記事を見ると、エコノミークラスは用意しないとのこと。やはりキツそうですからね。案外レビューは好評ですが、金融ハブのシンガポール・ニューヨーク間だからできる芸当かもしれませんね。