iPhoneでUbigiのeSIMを使ってみた
ヨーロッパでネットに繋ぐために、UbigiのeSIMを使ってみたので、思い出しながら書いてみます。
iPhoneとeSIMについては過去記事をご覧ください。
iPhoneで使えるeSIMは何を見ればわかるのか?
Appleがこんな感じのリストを公開していますが、これ別にeSIMを提供している業者を網羅しているわけでもないようなんですよね。
このリストからヨーロッパ周遊プランがありそうな会社は、GigSkyとTruPhoneでしょうか。
GigSkyだと、1GBで20米ドル、2GBで30米ドル、5GBで50米ドル、TruPhoneだと1GBで15英ポンド、3GBで42英ポンドと、日本の携帯会社のローミングを考えたらまあまあですが、もう一息って感じもしますね。
ヨーロッパ向けにはUbigiが今のところおすすめらしい
eSIM自体は一般的な規格なので、何もアップルが管理しているようなものではありません。調べてみると、Ubigiというのがおすすめされていたので使ってみました。
これだと3GBで25米ドルと、先ほどと比べると結構安い感じです。
なんとも機械翻訳くさいページですが、正常に使えます。UbigiというのはTransatelというフランスの会社が展開しているブランドとのことですが…何とこの会社、ついこの3月にNTTコミュニケーションズが株式を取得して連結子会社にしていました。知らないで使ってましたよ…
というわけで、少なくとも実在する会社でしょうから安心ですね。(使えるのを確認してから書いてますが。)
Ubigiの利用方法を軽く説明
ざっくりと説明すると以下の手順で使えるようになります。
- eSIMプロファイルを取得する
- QRコードを読み取ってeSIMを設定
- Ubigiのアカウントを作成
- データプランを購入
UbigiもiOS用の説明ページを作成していますので、それに沿って設定をすれば問題ありません。ただちょっと癖があるので、軽く補足します。
ちなみに下のリンク文言は英語ですが、ページの中身は日本語です。
1. eSIMプロファイルを取得する
今Ubigiの説明ページを見たらいきなりリンクが切れてましたが(笑)、eSIM → iOS & Androidをクリックして出てくる以下のページから取得できます。何かが郵送されてきそうな日本語ですが、実際には電子メールで送られてきます。なので、特に待ち時間はありませんのでご安心を。
2. QRコードを読み取ってeSIMを設定
これが曲者で、自分でやってみたときは、iPhoneの中に保存したQRコードの画像からは追加できませんでした。LINEの友達追加ならスクリーンショットからQRコードを読み取れるのに!
したがって、何らかの方法でメールで送られてきたQRコードを別の画面に表示して、それをiPhoneのカメラで読み取らないといけません…(普通に不便なのですが、安全性に問題があるということなのでしょうか。)
一般的には、PCやタブレットでメールを受信して、それをiPhoneで読み取るといったところでしょうか。今回は出先だったので、iPhoneで表示しているQRコードをデジタルカメラで撮影し、カメラの液晶に写ったQRコードをiPhoneで読み取るということを行いました。
3. Ubigiのアカウントを作成
というわけで、さっくりeSIMを設定できたので、この会社のアカウントは作らなくてもいいのかと思ったのですが、実はこのタイミングでアカウントを作成する必要があります。
アカウント作らせてからeSIMをダウンロードさせればいいのに、と思うところですが、理由があるようです。それは、Ubigiの回線からしかUbigiのアカウントを操作できないようにしてあるということです。
Ubigiの回線からはUbigiのWebページには無料で繋がるので、Ubigiをデータ回線に指定し、WiFiの接続も切った状態で、Ubigiのページからアカウントを作成します。
ここからの手順は以下のページに説明があります。
4. データプランを購入
ここまで来ればあとはクレジットカードでお金を払って通信できるようにするだけです。
なお、通信量が上限に達してしまった場合もUbigiのページは見られるので、ここからデータプランを購入すれば再度データ通信が使えるようになります。
まとめ
というわけでヨーロッパを初めとした各地でデータ通信ができるようになるUbigiを使う方法を解説しました。途中までメールを受け取ったりするということは、少なくともeSIMのメールを受け取るところまでは何らかのネット接続を確保している必要があるということです。
現実的には、出かける前に家でeSIMをiPhoneに設定し、Ubigiのアカウントを作成し、Ubigiのページをブックマークするのをおすすめします。ここまでやっておけば、着陸後の飛行機の中で通信を開始することも可能です。ここだけ覚えていってくださいね。