海外旅行におすすめのスマートフォンは?2019年春版(2/3)
さて、前回の続きで、海外旅行という視点からiPhone XS, XS Max, XRがおすすめである理由を書いていきます。
理由2. 海外で便利で安くデータ通信が使える
そもそも理由1で挙げた対応周波数の多さは、iPhoneシリーズを通しての特徴だったりします。なので、SIMロックを解除できるモデル以降は同じような感じなのですが、なぜiPhone Xでも8でもSEでもなくXSとXRなのか。
それは、iPhone XS/XRからeSIMという仕組みがサポートされたからです。
eSIMとは?
SIMカードをご覧になったことはあるでしょうか?携帯を契約したり、機種変更をしたりするときに見かける、小さなカードです。
eSIMとはこのSIMを、取り外せるカードとしてではなく、チップとして内蔵しているものです。iPhone XS/XRには、写真のようなSIMカードが1枚挿さって、普段はこれを使うのですが、それに加えeSIMが1つあり、これら2つを同時に使うことができます。
まあこんなこと読んでもつまらないですよね。なぜこれがおすすめかというと、eSIMを搭載している場合、手元の操作だけで現地のキャリアなどの回線を開通させ、海外でデータ通信を使えるようにできるからです。しかも、日本の設定のまま海外で使うローミングと比べて、価格は割安です。
UbigiのeSIMの使って通信する場合*1
ヨーロッパ全土プラン 3GB(30日まで) US$25
フランスもしくはドイツ 3GB(30日まで) US$15
アメリカ合衆国 3GB(30日まで) US$29
ドコモ・auでローミングを行う場合(パケットパック海外オプション・世界データ定額)
980円/24時間*2 (日本のデータ通信量を消費)
ソフトバンクでローミングを行う場合(海外パケットし放題・アメリカ放題)
1,980円〜2,980円/日*3(日本時間基準での1日)
eSIMは各国で使えるUbigiを比較対象として出しましたが、他にも各社色々プランがあるようなので、探してみるといいと思います。
これまでのiPhoneの大きな欠点はSIMカードが1つしか挿さらないことでした。これがeSIMで一気に解消したのでかなり便利になりました。eSIMの使い方はいつか説明を書くと思います。
おまけ: eSIMの他にデュアルSIMという仕組みもある
ちなみにデュアルSIMといって、SIMカードが2枚挿さるタイプのものもあります。日本でもSIMフリーのスマートフォンでは対応しているのが結構あります。
この場合、1枚はいつものSIMカードを入れておき、もう1枚を現地の携帯電話キャリアで買って挿入することで、いつもの番号への通知を受けつつ、現地の回線で安価にデータ通信を行うことができます。
eSIMと比べると現地でSIMカードを買わなければならないというデメリットがあります。価格は場合によると思いますが、eSIMより安い印象があります。
さて、iPhone XS/XRをおすすめするのには、もう一つ理由があるのでさらに続きます。