デビットカードとプリペイドカードをクレジットカードと比較してみる
残念ながら何につけても先立つ物が必要…というわけで、今回は海外での支払い手段について。似て非なる以下の3つを使用可能な場所と不正利用された場合の挙動から比較してみます。
そもそもデビットカードとプリペイドカードとは?
分かりにくいと思うので、まずはここでデビットカードとプリペイドカードとは何を指すか書いておきます。
デビットカード
ここでいうデビットカードは、VisaやMastercard、JCBなどのマークがついていてクレジットカードと同じような使い方ができるものを指します。*1例えば、以下のようなものです。
使うとその場で銀行口座からお金が引き落とされます。上記のデビットカードは銀行のキャッシュカードとは別物ですが、キャッシュカードと一体化しているものもあります。
プリペイドカード
こちらもVisaやMastercardといったマークがついていて、クレジットカードと同じように使えるものです。海外旅行での利用を念頭に置いたものはトラベルプリペイドカードといったりします。事前にお金をチャージし、それを利用できます。
比較
使用可能な場所
クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードには、同じようにVisaやMastercardといったマークが付いています。であれば使える場所は全て同じかというと、実はデビットカードやプリペイドカードでは使えない場所があります。代表的なものには以下があります。
- ホテルのデポジット
- ガソリンスタンド
- (旅行では使用しないと思いますが、月々の支払い)
特にホテルのデポジットは利用する機会が多いと思います。クレジットカードがない場合、通常は数万円をホテルに預けるような形になると思います。
不正利用された場合の挙動
クレジットカード
クレジットカードが不正利用された場合、クレジットカード会社は一旦引き落としを停止します。(そうは言っても被害の拡大を防ぐため、そのカードはその場で利用できなくなるなど、制約はあります。)
デビットカード
デビットカードが不正利用されてしまうと、一旦お金が引き落とされてしまいます。*2届け出をすれば最終的にお金は戻ってくるようですが、調査に時間がかかるため、場合によっては数ヶ月間お金は帰ってきません!
プリペイドカード
不正利用時に一旦引き落とされてしまい、返還まで時間がかかるのはデビットカードと同様ですが、さらにカードによっては不正利用時の補償が限られている場合があります。一方で、仮に不正利用されてしまっても、入っているお金の分しか利用されないのは安心です。
何にせよ、一般的にはクレジットカードがおすすめです。
そういえば昔はトラベラーズチェックというのがありましたね。しかし大手のアメリカン・エキスプレスが2014年で販売終了したので今はありません。数年前の地球の歩き方を見たら、まだ載ってるのを目撃しましたが…
子どもに持たせるような場合、現在であればプリペイドカードかもしれませんね。